2010年10月19日

大坂は江戸とちがって、、、

大坂は江戸とちがって、いわば町人の共和国だったのである。城代、両奉行というのはあったが、市政の実権は、町人から選ばれた惣年寄、惣代、物書、町年寄、町代といった連中がにぎり、町内の城主とはいわば町年寄であった。士分にあたるものに町人がある。町人というのは、家屋敷をもっていなければその資格がなかった。それ以下の者には納税の義務さえなく、まして町政に発言できる権利もない。以下の者というと、借家人で、この借家人の身分にも、上下二通りある。表通りにすむ者を表借家人とよび、裏通りの者を裏借家人という。
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