2010年11月9日

マンガ家と電子書籍

小沢 マンガ家はマンガを描くのが仕事で、読者は対価を払ってそれを読む。実は流通する情報自体は変わらない。でも、紙の出版と電子書籍では、このマンガ家と読者の間の構造がごっそり変わる。現に『青空ファインダーロック』は産地直送。確かに、それを考えると出版社側が「法的に権利を持たねば」と危機感を感じるのはわかる。でも、たんに自分たちにも権利をよこせ、そうじゃないと文化が滅びる、っていわれてもねぇ。それだけじゃ、暴力団にみかじめ料払わないと、この街の治安が守れない、というロジックと違いがない。

米光一成 「誰でも作れる電子書籍~今すぐできる制作から販売まで~」
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