どうして電子書籍じゃなくて「電書」と呼ぶのか。「電子書籍」だと、みんな紙の本をベースに想像しちゃう。でも、それは電書の可能性のほんの10%ぐらい。
紙の本はフォーマットがしっかりしている。でも電書はそこの囚われなくていい。
ページがなくてもいい。巻物でもいい。1枚でもいい。回覧板だって電書になる。こどものノートの落書きだっていい。巨大な俺新聞をを作ってもいい。技術資料や論文やプレゼンを電書にしてもいい。動画だって写真だって音楽だって、テキストを軸にリンクできる。書籍でできなかったことがたくさんできる。
電書の「書」は「書籍」の略じゃない。新しい表現の器になれる。電書は、略称じゃなくて、電書。
米光一成 「誰でも作れる電子書籍~今すぐできる制作から販売まで~」