2010年10月16日

君たちはどう生きるか

『君たちはどう生きるか』 宮崎駿さん

 アニメーション映画ってね、現実主義のかたまりにならないと創(つく)れないんですよ。夢なんて見ていられない。

 たとえばアニメーターは、いや応なく自分の記憶を引っ張り出してきて絵を描く。机を持ち上げる描写ひとつでも「この机ならこれくらいの重さだ」と、必ず覚えがあるものを描く。記憶の総量の中に埋もれていた配線にパッと電気が通る、そんな感じです。

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