2010年10月16日

ポリス的動物

アリストテレス

「人間」は、「理性的動物」であり、「ポリス的動物」

「理性的動物」は「観想的生活」を営む。

理性的部分の持つ一番の力は、「神」のもつ「思惟(深く考える)力」
「神」にならって「人間」が「観想的生活」を行うことが一番の「善」

そのとき「人間」は「ポリス的動物」である必要はない。

共同体は、人間の究極の幸福、善く生きることの現実化、「観想的生活」のためにつくられる。

法律とそれが守ることになっている正義。

法律とは、そのときの正しい行いを他人との関係で命じるもの

その人その人の能力に応じた報酬を定める公平性
財貨の交換などの経済活動における公平性
この二つの公平性も正義に一面

理想的ポリスは「通じる言葉を持てる規模」

「言葉をもつ」とは、快苦を主張するものではなく(それなら鳴くだけの動物にもできる)、有益無益、正不正を主張できること。

「通じる言葉をもつ」人間は「理性的」「ポリス的」と規定しうる。
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