2010年10月14日

浄土宗

浄土宗の話ですけどね、
浄土宗が生まれた鎌倉時代っていうのは、
庶民にとって、ほんとうに
ひどい時代だったらしいんですよ。
食べるものがなくて、
みんな野垂れ死にしてるという。
で、当時の仏教というのは、
輪廻というのが信じられていて、
ようするに、死んだら生まれ変わるよ、
という考え方が基本的にあったんですね。
ところが、当時の庶民にとっては、
生まれ変わるのって、イヤなことなんですよ。
現実の世界がひどすぎるから。
そこで、浄土宗というものが出て
「死んでも生まれ変わらないよ」と言ったら、
みんながそれを大歓迎して、
いっぺんに広まっちゃったらしいんですよ。

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